2017年12月30日土曜日

勤務医目線の資産形成:金融リテラシー2

投資と浪費の違いについて

2人の研修医がいました.

・研修医Aは,前から欲しかった500万円の乗用車をフルローンで購入した
・研修医Bは,毎月5万円ずつ,100ヵ月(約8年)コツコツとインデックス投資を続けた

乗用車購入についていえば
・購入時にハッピーな気持ちになれる.
・500万円の乗用車はお金はうみださない
・金利2%のローンを組んで,毎月54,000円を約8年間返済.
(金利を含めると541万円の支払い)
正確にいえば,8年後に残った車を中古車として売ることで,いくらかお金がてにはいります.

インデックス投資を続けた場合,シュミレーションは,各自におまかせしますが,資産が550万円程度に増えている.というのはあり得るお話.

物欲にお金を使った人(浪費)人には,8年間乗った車が残りました.さらにいえば,ローン金利分(41万円)を始めとして,自動車保険,ガソリン代,車検代,駐車場代といった維持費が上乗せされてきます.安く見積もっても,新車500万円,金利41万円,その他の費用250万円.トータル約800万円程度の出費が必要.

お金を生み出す物(投資信託)を購入した人は,8年かけて,50万円の不労所得をえました.この間,自動積立なので,ほとんど何もしていません.

8年前は,二人共手持ちは0円だったとします.
・研修医Aは500万円の車を買うために約800万円を支払いました.
・研修医Bは500万円分のインデックス投資を行い,手元に550万円残りました.
研修医A,Bの間に約850万円の差ができてしまいました.
(車の消費税,投資信託の利益にかかる税金などは計算にいれていません.また,この8年間研修医Bは車を使っていないだろ.というつっこみはあると思います)

お金が手に入ったら欲しいものを買う(浪費)
お金があったら,資産を生み出すものを買う(投資)
この2通りの考え方で,最終的な結論はこれほどまでに違ってくるのですね.